小中高生事情

2019.12.28

 裸眼視力が1.0未満の小中高生の割合が

過去最高に上ったことが20日、

文部科学省の2019年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。

 同省は「近い距離でスマートフォンの画面を見たり、

読書をしたりすることが一定の影響を与えている可能性がある」と分析。

20年度に数千人規模の実態調査を初めて行い、対応策を検討する。

 今年4~6月、全国の幼稚園児と小中高校生(5~17歳)が受けた

健康診断の結果から、抽出して調べた。

 裸眼の視力が1.0未満だったのは、

小学生が34.57%、中学生が57.47%、高校生が67.64%で、

いずれも最悪となった。

アレルギー性鼻炎など鼻・副鼻腔(びくう)疾患は

中学生の12.10%と高校生の9.92%、

難聴以外の耳疾患は高校生の2.87%がそれぞれ過去最高だった。

 一方、虫歯は減少傾向が続き、

中学生34.00%、高校生43.68%で過去最低を更新。

学校での歯磨き指導や、家庭での歯の健康に対する意識の高さなどが

背景にあるとみられる。

 東京電力福島第1原発事故に伴う屋外活動の制限などで

肥満傾向児の割合が急増した福島県では、

今回13歳(12.29%)が全国1位となった。

ただ、同省は「他の都道府県より突出して高いとは言えず、

特に影響はないのではないか」との見方を示した。

 

~~~時事通信より~~~

 
 

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