抗がん剤治療に伴う吐き気や嘔吐(おうと)を抑える新たな治療法を、
国立がん研究センターなどのグループが開発した。
抗精神病薬を使うと、これまで難しかった治療後2~5日目の嘔吐を
持続的に抑える効果が認められたという。
成果は12日付の英専門誌ランセット・オンコロジーに掲載される。
抗がん剤治療の後、半数以上の患者が吐き気や嘔吐を経験するという。
数日にわたり車酔いのような状態が続く抗がん剤もある。
副作用が強いと、決められた量の抗がん剤を使えなかったり、
治療が続けられなくなったりすることもある。
現在の標準的な「制吐療法」では、ステロイドや脳に作用して
吐き気を止める薬を使う。
だが点滴後2~5日目の吐き気を抑える効果が弱く、課題になっていた。
~~~朝日新聞社より~~~