【AFP=時事】古代エジプト国王ラムセス2世(Ramses II)の
「希少な」胸像が、エジプトの首都カイロの南に位置する
ギザ(Giza)の近くで発見された。
同国考古省が11日、発表した。
ラムセス2世は第19王朝の最も有名な国王の一人だ。
考古省の発表によると、ラムセス2世の胸像は、
高さ105センチで幅55センチほどの大きさだったという。
ローズ花こう岩製の胸像には、頭部に「カー(Ka)」を象徴する
記号があしらわれていた。
この種の像が発掘されたのは初めてで「希少な」発見になるという。
カーとは人や神の生命力を表す古代エジプトの概念とされ、
死後に人物や神をかたどった彫像に宿ると考えられていた。
発表によると、考古省チームによる今回の発掘調査は先週、
カイロの南方約30キロに位置するミトラヒナ(Mit Rahina)の
私有地で行われた。
近くには、古代都市メンフィス(Memphis)の遺跡がある。
エジプトは近年、観光産業の回復を目指して国内各地での
考古学的発見の広報活動に努めている。
同国の観光産業は2011年の反乱後に続いて起きた政治的混乱によって
大きな打撃を受けた。【翻訳編集】 AFPBB News
~~~AFP=時事より~~~