おはようございます。
お正月気分も抜け、そろそろ通常に戻りつつある日常。
私たちは本日も一日仕事ですが、3連休の方も多いことでしょう。
さて、お酒ですが・・・
アルコールに強い人、弱い人。
遺伝的に持っているアルコール分解酵素が関与していますが
このアルコールの分解にかかわる遺伝子が
中性脂肪の蓄積やがんの発生率に関わるという研究成果が
相次いで発表されているようです。
アルコールを摂取したときにどんなことがおきているか?
まず体内に入ったアルコールは分解される過程でアセトアルデヒドに変わります。
(これが二日酔いの原因にもなるのですが・・・。)
このアセドアルデヒドがその後、2型アルデヒド脱水酵素(ALDH2)と呼ばれる
酵素によりアセドアルデヒドを分解し、無害な酢酸に変えます。
つまり・・・ALDH2の働きの強さがお酒の強さの一因となっているわけです。
そして・・・
飲酒習慣の有無に関わらず遺伝的に酒に弱い人は肝臓に
中性脂肪がたまりやすい。
という研究成果を熊本大学の研究チームが発表したそうです。
遺伝的にお酒に弱い人は強い人に比べて罹患率が2倍高くなるということ。
また、アルコールの摂取により胃液中に発生したアセドアルデヒドが
胃がんのリスクを高めている。
酒に弱い人はALDH2が働かず、飲酒後に胃のアセドアルデヒド濃度が
上昇するため、胃がんのリスクがますます高くなる。
ということなんです。
一方でお酒が強いことでかかりやすい疾患は痛風で、
遺伝的にお酒に強い人はお酒が弱い人に比べて
痛風の発症リスクが2.3倍高くなるそうです。
このように疾患の原因が解明されると
それに対する発症予測や治療法の開発につながるわけで
アルコールが原因の胃がんに対しては、L-システィンという
アミノ酸の一種の投与でアセドアルデヒドを無毒化して
胃がんの発症を抑えることが出来るわけですし、
まだまだ抑制の可能性は広がります。
そうか・・・
アルコール飲んでもL-システィンを摂取すればいいんだ~~
いえいえ・・・・
それだけが胃がんの原因ではないので
やはり適度な摂取を心がけましょう。
・・・・お互いに・・・・・笑