人は顔を認識して名前を覚えます。
誰々さんはこういう顔、誰々くんはこういう顔・・・。
人の顔は千差万別。似た系統の人もいれば
全然 違う顔の人もいる。
それでもきちんと顔を覚えて認識します。
(名前を覚えられないのは今回は別の話です 笑)
さて、その顔・・・。
逆さまで見せられると、誰だか認識できないことをご存知ですか?
「倒立顔効果」と言いまして、心理学では以前から知られていましたが
その仕組みははっきりしませんでした。
MRIなどによって脳活動を調べることが出来るようになり
だんだん解明されつつあります。
顔認知機能は、他の物体認知機能とは独立したエリアが活動します。
要するに、顔の認知だけのために活動する部分があるわけですね?
ところが顔を逆さまにすると、このエリア以外のところまで働き出してしまって
顔か物体か?わからない状態になって正常な詳細な認識を妨げてしまうんだそうです。
複雑ですね?
しかし、これが解明されればそれに対する処置が出来るのはいつものとおり・・・。
人の顔が覚えられないといった脳機能障害の相貌失認などの治療に
大きく道を開くこととなります。
認知等に対する治療も進みます。
私が認知症になるのと、この治療が開発されるのと・・・
果たしてどちらが先か??
競争です・・・。
本日も一日診療しております。