人生110年時代

2019.11.20

「人生110年時代」実現への手がかりとなるのか。

110歳以上の超長寿者を指す「スーパーセンチナリアン」の血液中に、

通常少量しか存在しない「CD4陽性キラーT細胞」が

高い割合で存在していることが判明した。

これらの細胞は、ある時期から分裂を繰り返し、

増殖している可能性が浮かび上がっているのだ。

 2015年の国勢調査では人口約1億2709万人のうち

110歳以上はわずか146人。

その秘密を解き明かす研究を行っているのは、

慶応義塾大学医学部百寿総合研究センターの広瀬信義特別招聘教授、

理化学研究所(理研)生命医科学研究センタートランスクリプトーム

研究チームの橋本浩介専任研究員、ピエロ・カルニンチチームリーダーら

による共同研究グループだ。

 スーパーセンチナリアン7人と、50~80歳の5人から採血し、

血液中の免疫細胞を解析したところ、免疫システムで司令塔の役割を果たす

「T細胞」の構成が大きく変わっていることが判明したという。

 中でもスーパーセンチナリアンの血中には、

がん細胞などを殺す役割を持つ「キラーT細胞」の割合が多く、

特に、人間の血液にはあまり存在しないとされていた

「CD4陽性キラーT細胞」が増加していることが分かった。

 CD4陽性キラーT細胞が人間の免疫システムにおいて

果たす役割には謎も多く、長寿や老化防止に対して何らかの役割を

果たしている可能性もあるというのだ。

 興味深いのは、CD4陽性キラーT細胞の多くは、

細胞表面にある受容体と呼ばれる部位が同一のもので、

スーパーセンチナリアンの血液中で、

ある時期からクローンのように増殖した可能性があるということだ。

 前出の橋本専任研究員は「T細胞は、50~80歳以上の年齢時に

増殖が発生する可能性がある」と指摘し、

「年齢、環境、遺伝などさまざまな要因が考えられるが、

どの要因がT細胞の増殖と深く関わっているかの特定は

今後の研究で追究していきたい。

今後の研究によってはT細胞に何らかの刺激を与えて

増殖を促すこともできるかもしれない」と語った。

 一般的には、老化とともに免疫力が低下し、

がんや感染症のリスクが高まるが、

スーパーセンチナリアンは免疫システムが

良好な状態を維持していることが長寿の秘密に

つながっている可能性がある。

 多くの人が110年以上生きる時代は、そう遠くないのかもしれない。

 

~~~夕刊フジより~~~

 

ちょっと110年寿命説なんて信じられないですが

ちょっと昔の人たちは、平均40歳くらいが寿命だったりしたわけですから

寿命が110年ぐらいになった時、

「昔の人は80歳くらいが平均寿命だったんだってさ~」

なんて言われる時代が来るのかもしれません。

しかし・・・年金問題とか、もっと大変になるな~

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