火星の水

2019.10.30

太古の火星には水があったと推測されているが、

金沢大と東京工業大などの研究チームは、

米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「キュリオシティ」のデータから、

約35億年前の火星の水に含まれていた成分などを明らかにした。

地球の海水の3分の1程度の塩分のほか、ミネラルなども含まれ、

生命の存在も可能だという。

論文は25日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

 金沢大の福士圭介准教授、東工大の関根康人教授らは、

過去に湖があったとされる火星赤道付近のゲールクレーターの底部で、

キュリオシティが採取した堆積物のデータに着目した。

放射性廃棄物の地層処分研究で用いられる

地下水の水質推定手法を応用して解析。

スメクタイトと呼ばれる粘土鉱物のすき間に、

周囲の水が含む成分の痕跡が残る性質を使い、

約35億年前のクレーター湖の水質を復元した。

 その結果、水は中性で、塩分は地球海水の3分の1程度で、

「みそ汁やラーメンのスープくらい」(関根教授)。

マグネシウムなどのミネラルも多く含まれ、

生物がいた場合に利用できるエネルギーもあった。 

 研究チームは、同クレーターに微量の塩分を含んだ水が流入し、

蒸発する中で100万年以上かけて塩分が濃縮されたと推定。

福士准教授は「この手法で、生命に適した環境が火星の広範囲にあったのか、

いつどのように失われたのかを知ることができる」と話している。

 

~~~時事通信より~~~

かつて火星に水が有って

さらにそれが塩水ってことで

生命がいた可能性もあるってことですかね?

しかし・・・35億年前の状況がわかるなんて

スゴイですね~

 

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