【AFP=時事】2009年にイタリアで発見され、
手と手をつないで埋葬されていたことから
「モデナ(Modena)の恋人たち」として知られていた
5世紀の人骨2体が、どちらも男性のものであったとする論文が今週、
英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌
「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表された。
研究者らはこれらの人骨について当初、
性別を確認できなかったことから男女のものと推定し、
酢の産地として知られるイタリア北部モデナに住んでいた
恋人同士のものだった可能性があると考えていた。
だが、歯のエナメル質に残されたタンパク質を分析する新技術により、
2人は男性同士であることが確認された。
男性2人がなぜ手をつないだ状態で丁重に埋葬されていたのかは、
依然として謎のままだ。
論文によると、同じ墓所で発掘された他の人骨11体のうち、
数体には戦闘で受けるものと同様の損傷があった。
伊ボローニャ大学(University of Bologna)の
フェデリコ・ルリ(Frederico Lugli)教授の研究チームは
「この2人の『恋人たち』は、戦闘で共に亡くなった戦友、
あるいは友人同士であったため、
同じ墓所に埋葬されたのかもしれない」
「あるいは、2人は親族──年齢が近いことから、
いとこ同士あるいは兄弟の可能性もある──で、
親族関係があることから同じ墓に入れられた」と説明している。
一方、2人が同性の恋人同士として埋葬された可能性は低いという。
研究チームは「この2人が恋愛関係にあった可能性は排除できないものの、
埋葬を行った人々がそのような絆を表すために2人の手をつながせようと
決めた可能性は低い」と結論している。
手をつないで埋葬された成人の人骨は、
古くは8000年前の新石器時代のものを含めこれまでに
少なくとも6組が見つかっているものの、
すべて男女のカップルとみられている。
~~~ AFPBB Newsより~~~
歯のエナメル質から確認できるんですね?
もう最近は、なにが確認できても驚きません。
わずかな手がかりから、いろんなものがわかるようになってます。
すごいです! おそろしいです!!