歯に衣着せぬ発言で、何かと話題を作り出すトランプ大統領ですが、
今度は、ハリケーンの上陸前に核兵器で破壊したらいいではないかと話し、
物議をかもしています。
アメリカのニュースサイトアクシオスによると、
トランプ大統領はハリケーンに関するブリーフィングで、
目の中に核兵器を落として崩壊させてしまえばいいではないかなどと発言したようです。
また以前にも同じような意見を複数回述べたといいます。
これに対してトランプ大統領は自身のツイッターで
「馬鹿げた話だ。自分はそんなことを言っていない。フェイクニュースだ。」
と否定しています。
核爆弾でハリケーンを壊せるのか?
ところで、そもそも核爆弾でハリケーンを弱めることはできるのでしょうか
。その答えは、アメリカ海洋大気庁のホームページに書かれています。
面白いことに、当局のホームページ上の「よくある質問」のサイトには、
「なぜハリケーンを核攻撃して破壊しようとしないの?」
という衝撃の質問が掲載されており、その中に丁寧な回答が書かれています。
短くまとめると、発達したハリケーンの放出する熱量は
50兆から200兆ワットに及び、
これは20分おきに10メガトンの原子爆弾を爆発させた時のエネルギーに匹敵する。
つまり膨大なエネルギーが必要なわけで、核爆弾でハリケーンを破壊することは不可能である。
さらに言うまでもなく、核爆弾を使用すると大量の放射性物質が放出され、
環境に壊滅的な影響を与えるので、全くいい考えではないということです。
過去には同じような意見も
ハリケーンを核爆弾で破壊するという考えは、
なにもトランプ大統領が初めて言ったわけではありませんでした。
例えば1961年に当時のアメリカ気象局長官が、
いつの日か遠く離れた海の上で核爆弾を使って
ハリケーンを破壊する日が来るかもしれないと言及しています。
また1959年には気象学者のジャック・リード氏が、
潜水艦に核爆弾を載せ、水中からハリケーンの目の中に発射すれば、
ストームを弱めることができるという説を論文で紹介しました。
さらに、台風研究の世界的権威で「藤原効果」で知られる故・藤原咲平氏は、
核爆弾が台風を破壊することは不可能だとしても、
進路に影響を与えることは可能かもしれないとした論文を1940年代に発表しています。
幸いなことに、こうしたハリケーン破壊論はこれまで実行に移されていませんが、
これからもずっと机上の空論であり続けることを願います。
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スゴイ理論ですね?
核爆弾って・・・放射能をばら撒いてしまいますよね?
まあ・・・近い将来、台風をなんとかする技術が生まれるのでしょう。