再発の乳がんに弱点

2019.08.24

公益財団法人がん研究会や理化学研究所、

熊本大などの研究チームは22日、

ホルモン療法が効かなくなって再発した乳がん細胞に、

「弱点」となる分子の仕組みを見つけたと発表した。

研究チームは「新たな治療法の開発につながる可能性がある」としている。

 乳がんは、女性がかかるがんの中で最も多い。

うち約7割は、女性ホルモンのエストロゲンが、

がん細胞の増殖に関わるとされる。

エストロゲンの働きを抑えるホルモン療法が取られてきたが、

途中で効果が薄れ、再発することが課題になっていた。

 研究チームは、再発したがん細胞を人工的に培養し、

増殖などに関わる遺伝子を詳しく解析した。

その結果、「エレノア」と呼ばれるリボ核酸(RNA)分子が、

死滅しようとしているがん細胞に働きかけ、

増殖に関わる遺伝子を活性化させていることを突き止めた。

核酸医薬を使うとエレノアは消失し、がん細胞は死滅したという。

 研究チームの斉藤典子・がん研究会がん生物部長は

「エレノアを標的にした次世代の抗がん剤を開発できれば、

副作用の少ない治療法の開発につながる可能性がある」と話している。

 研究結果をまとめた論文は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。(小川裕介)

~~~朝日新聞より~~~

 

医学は日進月歩。

がんももはや不治の病ではなくなって来ています。

自己管理して長生きしましょう。

たくさん治療法が増えていきます。

 

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