第7管区海上保安本部(7管、北九州市門司区)は海水浴シーズンに合わせ、
海岸から沖に向かってできる強い流れ「離岸流」への注意を呼び掛けている。
6月には福岡市と山口県の海水浴場2カ所で調査を行い、山口県で離岸流を確認。
若者向けに漫画仕立ての啓発アニメを製作し、動画サイト「ユーチューブ」で公開している。
離岸流は主に、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生。
幅が10~30メートル、沖に向けての長さが最大で約300メートルになり、
競泳選手とほぼ同じ秒速2メートルで沖へ流れることもあるのが特徴だ。
昨年、7管管内(九州北部、山口県西部)では離岸流が原因とみられる事故が3件発生。
そのうち、福津市の海水浴場で47歳男性が沖合約100メートルまで流され死亡した。
7管は6月、昨年事故が発生した勝馬海水浴場(福岡市東区)と
二位ノ浜海水浴場(山口県長門市)で調査を実施。
同海水浴場では最大秒速0・4メートルの離岸流を観測し、
海岸線に散布した海面着色剤が約10分で沖合約130メートルまで流された。
7管は離岸流に巻き込まれた際の対応として
(1)慌てず周囲に助けを求める
(2)流れに逆らわず、海岸線と平行に泳いで離岸流から抜け出す
(3)体力を消耗して溺れないように体を浮かせることに専念する‐を挙げている。
啓発アニメでは、いつどこで発生するかを予測できない離岸流に備え、
ライフセーバーを配置するなどの安全対策が施された海水浴場を
利用することを呼び掛けている。
~~~~西日本新聞より~~~~
もう数年前より言われている「離岸流」。
今年も海水浴の季節がやってきましたので、充分注意して
楽しい夏休みを過ごして欲しいと思います。