梅雨と湿邪

2017.06.10

なぜ「梅雨」と呼ぶのか。

由来は、この時期ジメジメしてカビが生えることから、

黴(バイ/カビ)に雨と書いた「黴雨(バイウ)」が、

時間を経て「梅」の当て字に変化したと言われている。

また、梅の実が熟す時期として梅雨と呼ばれるようになったという説もある。

 

そして、梅雨のジメジメは私たちの体調にも影響を与える。

その影響は東洋医学で湿邪(しつじゃ)と呼ばれている。

東洋医学に詳しい千代田漢方内科クリニックの信川益明先生は、

「湿邪とは、体の余分な水分によって体の不調が生じる症状。

人が長時間湿度の高いところにいると発汗作用がうまくいかず、

冷えという症状が起こることが考えられている」と説明する。

湿邪の主な症状としては、体のだるさや頭痛、むくみ、眠気、胃もたれ・食欲不振などがあるという。

 

体のだるさや頭痛、むくみ… 梅雨が原因の体調不良「湿邪」とは
 

湿邪(しつじゃ)の主な症状

 湿邪の対処法として信川先生は「体を冷やさないことが大切。

例えば冷たいものを飲むことを控えたり、

冷房の温度を下げ過ぎたりしないこと。

同時に、半身浴などをして体の新陳代謝を高めることも重要」と述べた。

また、雨が降っているときは、窓を閉め湿気を入れないことも体調に良いという。

 

東洋医学では、正気と邪気というふたつの相対する気があります。

正気とは自然治癒力や免疫等をいい、邪気は病原性の細菌やウイルス

急激な機構や環境の変化による悪影響を言います。

 

この邪気は外邪といういわゆる気象病でもあり

風邪・寒邪・燥邪・湿邪・暑邪・火邪という六淫の邪気と呼ばれています。

 

今回は、そのうちの湿邪のことを言っていますね?

湿邪は重く下降する性質があるため、腰から下の方に症状が出るケースが多く

湿を嫌う臓器には「脾・胃」があるため、胃腸機能のトラブルが起きます。

これは食欲低下・軟便・吐き気それにむくみ・痛み・だるさや重さなど

胃腸症状や腰下肢症状が出やすいので

このような症状が出た時には、ご相談ください。

 

 

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