牛の繁殖にお灸

2017.04.17

今朝FM横浜で流れていたのですが・・・

牛の繁殖の改善にお灸が使われているというお話し・・・。

 

年ごとに牛群の改良が進み、乳量は増え、一頭平均で年9,200リットルにまでなりました。

しかし、乳を出せば出すほど繁殖はむずかしくなります。

きびしい暑さが続く夏などは、お灸で牛の体調を整え受胎率を上げてやらなければなりません。

 「子宮に水がたまっていて人工授精を見送った牛がいましたが、

獣医さんに子宮洗浄をしてもらいました。

さらにお灸をすれば、子宮のなかの水もしっかり出るので、

それからタネをつけるのです」

お灸の最中は、牛の背中から煙が上がり、牛は神妙な顔をします。

かなり火が回ると、脚を少し動かしたりしますが、暴れたりはしません。

リラックスしてくるとふんや尿をすることもあります。

10分ほどで煙はおさまりますが、強く吹いてみると、また赤い火が輝きます。

しばらくしてモグサがすべて灰となるのを見届けて終了です。

 味噌と燃えかすをすぐにブラシで落とすと、そこから血が出てくることもあるため、

日にちをおいてから、ブラシで払い落とすようにしています。

 ○○さんは年1産を基本とした繁殖のサイクルを維持するには、

お灸だけでなく、粗飼料を十分与えることも重視しています。

1日8kgのチモシー、オーツヘイ、ルーサンの乾草を、

朝の作業の前と後、昼、夕方の作業の前と後の合計5回に分けて給与しています。

「こうすれば第4胃変位などにはならないね」と日常の管理の大切さを話します。

ツボは少しくらいずれていてもよい

 牛のお灸を広めた福岡県の獣医師を招いて指導を受けました。

先生のお灸のやり方を確認でき、「針だとツボをしっかり押さえなくてはいけないけれど、

お灸ならツボから少しくらいズレても大丈夫」と説明をうけたことから、

自分のやり方に自信がもてるようになりました。

「もらったモグサもほとんど使ってしまったので、

今度はヨモギをつんで自分でつくろうと思っています。

乾かして、モチみたいに臼を使ってつけばいいんです」。

それだけではありません。

「これからはインターネットで酪農の情報も手に入れていきますよ」とパソコン購入を決めました。

 お灸が効果を発揮し、余裕ある酪農が実現したことから、

繁殖の新しい取り組みも可能になり、伝統の療法から最新の情報収集まで、

○○さんは幅広く柔軟に対応しながら酪農を営んでいます。

 

お灸に効果があることが、少しでも多くの方に知ってほしいと思います。

 

当院では、お灸のあとが付かないような灸点紙という

シールを使って小さな小さなお灸をします。

じりじりと焼けるようなお灸とは根本的に違いますので

一度お受けになって下さい。

 

効果を実感してくださるとうれしいです。

 

本日も午後6時まで診療しております。

0463-71-8115

 

 

▲ Page Top