東京都で、離乳食としてはちみつを与えられた生後6か月の男の子が
「乳児ボツリヌス症」で死亡しました。
都の発表によると、男の子は今年1月から、
ジュースに市販のはちみつを混ぜたものを1日平均2回ほど与えられており、
2月半ばにせきなどの症状が出て、3月末に死亡しました。
便や自宅のはちみつからボツリヌス菌が検出されたそうです。
乳児は腸内細菌のバランスが未熟なため、
ボツリヌス菌が口から入った場合に繁殖を防ぐことができません。
はちみつがいけないことは、確かに母子手帳にも記載されていますし、
今ではこれは「常識」とされていると言って良いかと思います。
そして、はちみつと同様の理由で乳児には黒糖をやらない方が良いそうです。
土壌にいるボツリヌス菌は熱に耐性があり、
通常の調理での加熱では死滅しないことも多いため、
サトウキビから黒糖を作る際に残っていることがあるのだそうです。
乳児にはちみつと黒砂糖は、摂りあえず覚えていたほうが良いようです。
本日も午後6時まで診療しております。