中高年に多い2型糖尿病や脂肪肝などの患者が
運動療法を行っても効果が上がらない場合があるのは、
肝臓から分泌されるホルモンが原因の一つだと分かった。
金沢大と同志社大、筑波大などの研究チームが4日までに
米科学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。
このホルモンは金沢大の金子周一教授や篁俊成教授らが
2010年に発見した「セレノプロテインP」。
高齢者や2型糖尿病患者、脂肪肝患者で血中濃度が高い傾向があり、
血糖値を上げる働きがある。
患者のセレノプロテインPの血中濃度を調べれば、
運動療法の効果を事前に予測できる可能性がある。
肝臓のセレノプロテインP生成を抑えたり、
筋肉への取り込みを防いだりする安全な物質が見つかれば、
運動効果の増強薬になるという。
マウスを1日30分走らせる実験を1カ月続けたところ、
セレノプロテインPを生成できないように遺伝子操作したマウスは、
通常のマウスに比べ走行限界距離が約2倍長く、
インスリンの血糖低下作用が大きかった。
健康な女性に運動してもらう実験でも、
セレノプロテインPの血中濃度が高い場合は最大酸素摂取量が低く、
効果が上がらなかった。
運動してください。
もっとやってください。
運動が足りないんだと思います。
こういう言葉は慎重に言わないといけませんね?
いや・・・言うべきではないですね?
一生懸命運動しても、効果が上がらないケースがあるわけですから・・・