運動療法を妨げるホルモン

2017.03.06

中高年に多い2型糖尿病や脂肪肝などの患者が

運動療法を行っても効果が上がらない場合があるのは、

肝臓から分泌されるホルモンが原因の一つだと分かった。

金沢大と同志社大、筑波大などの研究チームが4日までに

米科学誌ネイチャー・メディシン電子版に発表した。

 このホルモンは金沢大の金子周一教授や篁俊成教授らが

2010年に発見した「セレノプロテインP」。

高齢者や2型糖尿病患者、脂肪肝患者で血中濃度が高い傾向があり、

血糖値を上げる働きがある。

 患者のセレノプロテインPの血中濃度を調べれば、

運動療法の効果を事前に予測できる可能性がある。

肝臓のセレノプロテインP生成を抑えたり、

筋肉への取り込みを防いだりする安全な物質が見つかれば、

運動効果の増強薬になるという。

 マウスを1日30分走らせる実験を1カ月続けたところ、

セレノプロテインPを生成できないように遺伝子操作したマウスは、

通常のマウスに比べ走行限界距離が約2倍長く、

インスリンの血糖低下作用が大きかった。

 健康な女性に運動してもらう実験でも、

セレノプロテインPの血中濃度が高い場合は最大酸素摂取量が低く、

効果が上がらなかった。

 

 

運動してください。

もっとやってください。

運動が足りないんだと思います。

 

こういう言葉は慎重に言わないといけませんね?

いや・・・言うべきではないですね?

一生懸命運動しても、効果が上がらないケースがあるわけですから・・・

 

 

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