アトピー性皮膚炎

2017.03.03

中外製薬が開発した抗体「ネモリズマブ」が、

アトピー性皮膚炎のかゆみを大幅に軽減することを国際共同治験で実証したと、

京都大など日米欧の研究チームが発表した。

さらに大規模な治験を行った後、早ければ2019年に新薬の認可を

厚生労働省に申請したい考え。

論文は3日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載される。

 京大の椛島健治教授(皮膚科学)によると、

アトピー性皮膚炎の患者のかゆみには、たんぱく質「インターロイキン31(IL31)」

が関与していることが、欧州の研究者らによって報告されている。

ネモリズマブはIL31と結び付く受容体に働き掛け、

IL31の作用を消してしまうことを目指して開発された。

 治験は京大と九州大、東京逓信病院の国内3病院と

米国、英国、ドイツ、ポーランドの各1病院で実施。

中等から重症の成人患者計約200人を対象に、12週間にわたって行った。

 ネモリズマブ0.5~2ミリグラムを4週に1度注射した場合、

開始から12週後には約6割の患者で50%以上かゆみが軽減した。

かゆみが軽くなると、かくことが減って症状が改善するほか、

睡眠に入るまでの時間も短縮。眠くなるなどの副作用もなかった。

 椛島教授は「アトピー性皮膚炎の患者は国内で大人の2~3%、

小児の10%程度と多い。ネモリズマブは、かゆみを抑えるのに画期的な抗体だ」

と話している。 

 

いよいよアトピー性皮膚炎にも光が見えてきました。

これからもどんどん新薬が開発されると思います。

 

 

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