化石

2020.02.10

相模原市緑区青山の南山(544メートル)で、

太古の海底に生息していた二枚貝「カネハラニシキ」

の化石5個が見つかった。

丹沢山地が海洋にあった560万~860万年前に形成された

愛川層群の中津峡層と呼ばれる地層にあった。

 見つけたのは近くに住む元津久井町職員の高橋文男さん(67)。

昨年10月の台風19号の豪雨で南山の中腹にある

通称・東南林道が約320メートルにわたって流出。

今年に入って流出した岩石を調査したところ、中から化石が見つかった。

 古生物に詳しい県立生命の星・地球博物館学芸員の

田口公則さんに発見場所の図と化石の写真を送って鑑定を依頼し、

カネハラニシキの化石と確認された。

 カネハラニシキはイタヤガイ科で1200万年前の前後に、

寒冷水域に多く生息していたとみられる。

丹沢が海洋にあった頃は、北から冷たい水が流れ込む

南限だったと推定されている。

 これまで道志川支流の神ノ川流域や

厚木市、愛川町、清川村、旧津久井町の地層から多く出土してきた。

高橋さんによると、東南林道での発見は初めてという。

【高橋和夫】

~~~毎日新聞より~~~

 

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