でもUFOだと確認したワケでもない、という逃げ口上みたいな気も…。
米海軍のパイロットがUFOの映像と思われるものを公開し、
驚愕するコメントを交わした映像が公開されてから1年以上が経過しました。
そして米海軍関係者が声明を発表し、
この映像が「説明できない航空現象」が実際に映っていることを認めた、
と報じられています。
発端はあのミュージシャンの団体
2017年12月と2018年3月、The New York Timesは、
元Blink 182のトム・デロングが設立した、
怪しげな科学研究グループにして公益法人の
To The Stars Academy of Arts (TTSAAS)によって
掘り出された映像を掲載しました。
その動画は、機密扱いを解除された米国防総省の
未確認飛行物体の映像だとされています。
The New York Timesが取りあげた最初の映像は、
2012年に国防総省が未確認の航空現象を調査する
極秘軍事計画を遂行していたときのものだ、と報じられています。
TTSAASは、ブログに投稿した記事て、
最近公開された映像は2015年にF/A-18スーパーホーネットによって
撮影されたものだと記しています。
その記事には、「物体には見てわかる翼や排気口がなく、
その飛行はいま知られている物理法則に反しているように見える」
当時ペンタゴンの広報担当者は、
米Gizmodoに対して「国防総省としては映像に対して
コメントは差し控える」と話していました。
海軍が未確認の航空現象を認める
8月のこと、機密解除された政府文書を掲載する
The Black Vaultというサイトの運営者で、
個人研究家のジョン・グリーンウォルド氏は、
海軍に対して「FLIR1」、「Gimbal」、「Go Fast」という
タイトルの3本の映像について情報を求めていました。
そして今月初めにThe Black Vaultに掲載された記事に、
海軍情報戦争作戦部ジョセフ・グラディシャー副部長がグリーンウォルド氏に対し、
「海軍は、これらの映像に含まれる物体を未確認航空現象と規定している」と
返答した文章が載ることとなりました。
グリーンウォルド氏は、海軍が「未確認飛行物体」ではなく
「未確認航空現象」というフレーズを使用していることについて質問しています。
そこでグラディシャー副部長は、こう回答しています。
「未確認航空現象」 という用語が使用されるのは、これが、様々な軍事統制訓練範囲の空域に進入/運用している未承認/未確認航空機/物体の目撃/観測といった基本的記述子を提供するからです
ちなみに米海軍事務所はまだ、米Gizmodoからの本件に関する質問に応えていません。
別の取材にも同様のコメント
The Black Vaultの記事の続報として、Motherboardが映像に関する
追加の声明文を入手しました。そこでグラディシャー副部長はこう話しています。
海軍は、これら3つの映像に含まれている、あるいは描写されている現象を未確認のものと見なしています
グリーンウォルド氏は、Motherboardに対して「未確認航空現象」という
言葉の使用は重要だと話しています。
何故ならそれは、国防総省が以前に公表した公式文書で使用していた表現を使えば、
米海軍はこれらの物体を「風船」あるいは「ドローン」と表現するだろう、
と予想していたからなのだそうです。そしてこうも述べています。
しかし「風船」や「ドローン」だとは表現しませんでした。彼らは、これらの動画に描かれている 「現象」 は 「未確認」 であると述べ、それが記録に残ることとなったのです。それは私を本当に驚かせ、興味をそそらせ、興奮させ、真実をより強く推し進めようとしたのです
海軍は4月、関係する人員から不審な航空現象を
どのように通報するのかという方法について、
新たな指針を策定すると発表しました。
この取り組みは、奇妙な目撃や経験を記録する工程を合理化することを目的としている、
と伝えられています。
~~~Jennings Brown – Gizmodo US[原文]( 岡本玄介 )より~~~