温暖化による影響

2019.10.23

今回の台風19号は、海面水温が比較的高い海域を進んだことにより

勢力が急激に増す「急速強化」と呼ばれる現象が起き、

一時「スーパー台風」と呼ばれる勢力となった。

専門家は「地球温暖化による海水温の上昇が続けば、

同規模かそれ以上の勢力の台風が発生する確率は高まり、

日本列島を襲う可能性がある」と指摘する。

 気象庁などによると、台風19号は6日、

本州から南東約1800キロの南鳥島近海で発生。

7日から8日にかけて、中心気圧が915ヘクトパスカルまで急降下し、

24時間で急激に発達する「急速強化」が起きたと考えられる。

一時は、米国が最も強いクラスに分類する1分間の平均最大風速が

秒速65メートル以上の「スーパー台風」と同規模の勢力となった。

 台風は、海水面の温度が高いと水蒸気の供給を受けて発達する。

通常は北上して海水温が下がると勢力は衰えるが、

今回は日本列島南岸に至るまでの水温が平年より

1、2度高い27~28度だったため、勢力を維持したとみられる。

 東大大気海洋研究所の新野宏名誉教授(海洋大気力学)は、

「発生周辺海域の海水温が30度以上と高かったために

急速に大型の猛烈な台風に発達した」と説明。

「台風が大型で比較的ゆっくりとしたスピードで北上したことも、

記録的な大雨となった要因の一つ」と指摘する。

 国立環境研究所地球環境研究センターの

江守正多(せいた)・副センター長も

「個々の台風の発生や進路は不規則で、傾向を見いだすのは難しい」

とした上で、「一般的に海水温が1度上がれば、

その分だけ台風の勢力は強くなる」と話す。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、

地球温暖化が今のペースで続くと、2040年前後に世界の平均気温が

18~19世紀の産業革命前より1・5度上昇する恐れがあるとされる。

江守氏は「温暖化が進めば、今回と同等、

あるいはそれ以上の勢力の台風が日本にも訪れる確率が

上昇することは明らか。

温室効果ガスの削減など、温暖化を止めるということを

真剣に考える1つの契機にしなくてはならない」と警鐘を鳴らす。

 

~~~産経新聞より~~~

 

地球温暖化の影響が、こんなところにも出ているようです。

しかし・・・大型台風・・・。

防ぐ方法はないのでしょうか?

台風が大きく成長しそうになったら

台風に向かってレーダーやなにかを発射して

その成長を止める! (爆弾を・・とは言いにくい)

なにか方法がないものでしょうかねぇ・・・。

 

▲ Page Top