タブレット

2019.10.05

アップル社が提供する「iPad」のOS(オペレーティング・システム)として、

新たに「iPadOS」が採用された。

これまでiPadは、iPhoneなどと同じく「iOS」で動いていたが、

iPad2019年モデルの登場に合わせて、独自のOSに切り替えられた。

 新機能はノートパソコンをライバル視するようなものばかり。

これからiPadは、タブレットから脱却していくのだろうか。

 

■これまでタッチパネル操作が必須だった

 OSとはコンピュータの上で、ソフトウェアを動かす基盤となるシステム。

マイクロソフトのWindows(ウィンドウズ)が一番有名で、

スマートフォンやタブレットでは、グーグルのAndroid(アンドロイド)が

普及している。

このほか、大小あわせて様々なOSが存在する。

 そんな中のひとつであるiPadOS。iPad専用ということで、

これまでのiOSよりも、ハードとソフトの両面からノートパソコンに近づいた。

まずは、複数のアプリを重ねて表示させたり、左右に2分割させたりできる

Slide Over(スライドオーバー)」と「Split View(スプリットビュー)」の

機能強化だ。

従来よりもマルチタスク(複数アプリを切り替えつつ、作業を平行すること)が

行いやすくなった。

 また、マウスが使えるようになったのも大きな変化だ。

これまでも外付けキーボードは接続できたが、画面操作は、

いちいちタッチパネルで行う必要があった。

それがマウスでも可能になれば、よりPCに近い感覚を得られるようになる。

 ファイル操作にも手が加えられた。

USBメモリーが接続できるようになったほか、

純正アプリ「ファイル」での管理も強化。

これまでのiPadは正直言って、他社製周辺機器での拡張性があまりなかったため、

マウスとUSBメモリーが使えるようになるのは大きい。

「2in1」にシフトした印象

 今回の機能追加を見ると、iPadのライバルは、単体のタブレットから、

キーボードを付けてノートパソコンのような使い方ができる、

いわゆる「2in1」へと移していこうとしているように感じられる。

実際、19年9月30日発売の新型iPadは、

「どんなコンピュータにも似ていないコンピュータ」を売り文句にしている。

 これまで廉価版のiPadは、純正のカバー型キーボードである

Smart Keyboard」に対応してこなかった。

対応するワンランク上のiPad Proは9万円台~とあって、

「ちょっと文字入力したいな」との動機では手を出しにくかったが、

今回は廉価版モデルも対応。

あわせて5万円台で環境を整えられる。

 2in1の分野で一歩先を行っているのが、

マイクロソフトのSurface(サーフェス)シリーズだ。

こちらも純正のキーボードカバーがあるが、たとえば「Surface Go」だと、

あわせて8万円ほどになる。

Windowsのアプリを使う必要がなく、

文字入力がメイン用途だった場合には、iPadを選ぶ人も多いだろう。

 ノートパソコンだと厚くて重い。

かといって、スマホやタブレットだと、仕事をするには使いづらい――。

そんなニーズに対して、新しいiPadは選択肢のひとつになる。

筆者のように、日常的に文章を扱う仕事なら、

サブツールとして持っておいてもよさそうだ。

~~~(J-CASTニュース編集部 城戸譲)~~~

 

どんどん進化していくOSたち・・・。

だんだん頭が固くなっていく私は

どこまでなら付いていけるのだろうか?

一回付いていけなくなると、そのまま離されて

二度と追いつけなくなるような気がします・・・。

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