月と京

2019.06.25

月の起源は、マグマに覆われた原始の地球に

巨大な天体が衝突してできた可能性が高いことを、

海洋研究開発機構(神奈川県)や神戸大学(神戸市灘区)などの

研究チームがスーパーコンピューター「京」(同市中央区)

を使ったシミュレーションで裏付けた。

固体同士の衝突では説明できない矛盾を、

地球の表面が液体のような状態だったと仮定することで

解消できたという。

研究成果は英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに発表された。

 月は地球に対する規模が際立って大きく、

「火星ほどの規模の天体に激突された原始地球から、

岩石が宇宙に飛び散って作られた」という説が最有力とされてきた。

1960~70年代に米国のアポロ宇宙船が月から

持ち帰った岩石が地球とほぼ同じ成分だったことも、

その根拠とされた。

 しかし80年代のコンピューターの発達を受け、

衝突の様子を試算したところ、

月は衝突してきた天体の岩石で形成されるはずとされ、

矛盾が生じていた。

 同機構や神戸大などの研究チームは、

地球はどろどろのマグマ(液体)に覆われた状態だったという

仮説を立て、京を使って検証。

衝突の角度や速度、マグマの深さなどを変え

224通りの条件で試算した結果、

天体に衝突された地球からマグマが飛び散り、

月が形成される様子を再現できたという。

 研究に携わった神戸大大学院の斉藤貴之准教授(天文学)は

「月の起源は世界中の科学者が長年議論してきたが、

今回の研究でかなり前進したのではないか」と話す。

 

~~~~神戸新聞より~~~~

 

こんな試算が出来るスーパーコンピューター「京」

793億も掛かったのに、年間100億の維持費が掛かる為

今年の8月いっぱいでお役御免になるそうです。

月は、どうやら地球から発生しているようですね?

月の裏側は常に地球からは見えないように回転しています。

月は綺麗な表面だけを地球に向けています。

裏は・・・・ほんとの月の裏側は・・・・。

なんて色々考えながら、今日も夜空に月が見えたら

妄想してみてください。

 

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