月の起源は、マグマに覆われた原始の地球に
巨大な天体が衝突してできた可能性が高いことを、
海洋研究開発機構(神奈川県)や神戸大学(神戸市灘区)などの
研究チームがスーパーコンピューター「京」(同市中央区)
を使ったシミュレーションで裏付けた。
固体同士の衝突では説明できない矛盾を、
地球の表面が液体のような状態だったと仮定することで
解消できたという。
研究成果は英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに発表された。
月は地球に対する規模が際立って大きく、
「火星ほどの規模の天体に激突された原始地球から、
岩石が宇宙に飛び散って作られた」という説が最有力とされてきた。
1960~70年代に米国のアポロ宇宙船が月から
持ち帰った岩石が地球とほぼ同じ成分だったことも、
その根拠とされた。
しかし80年代のコンピューターの発達を受け、
衝突の様子を試算したところ、
月は衝突してきた天体の岩石で形成されるはずとされ、
矛盾が生じていた。
同機構や神戸大などの研究チームは、
地球はどろどろのマグマ(液体)に覆われた状態だったという
仮説を立て、京を使って検証。
衝突の角度や速度、マグマの深さなどを変え
224通りの条件で試算した結果、
天体に衝突された地球からマグマが飛び散り、
月が形成される様子を再現できたという。
研究に携わった神戸大大学院の斉藤貴之准教授(天文学)は
「月の起源は世界中の科学者が長年議論してきたが、
今回の研究でかなり前進したのではないか」と話す。
~~~~神戸新聞より~~~~
こんな試算が出来るスーパーコンピューター「京」
793億も掛かったのに、年間100億の維持費が掛かる為
今年の8月いっぱいでお役御免になるそうです。
月は、どうやら地球から発生しているようですね?
月の裏側は常に地球からは見えないように回転しています。
月は綺麗な表面だけを地球に向けています。
裏は・・・・ほんとの月の裏側は・・・・。
なんて色々考えながら、今日も夜空に月が見えたら
妄想してみてください。