名古屋市立大の牧野利明教授(生薬学)のグループが、
神経の損傷で起きる慢性的な激しい痛み
「神経障害性疼痛(とうつう)」を抑える化合物を、
毒草で知られるトリカブトの根から発見した。
より効果的な治療薬の開発につながることが期待され、
8日付の国際学会誌(電子版)に掲載された。
(毎日新聞より)
トリカブトの根には毒となる成分があり、その毒性は高く
致死量は0.2グラムから1グラムといわれ
経口摂取すると数十秒で心停止し、死に至ります。
それを減毒加工して、「附子(ブシ)」と呼び
四肢の冷感や身体が冷えている時
さらには鎮痛作用や強心作用、新陳代謝の亢進など
東洋医学で言う「寒症」の時に用いられます。
この「附子」は実にさまざまな漢方薬に使われています。
減毒加工せずにそのまま使うと恐ろしい毒ですが
加工することによっていろいろな漢方薬に使用していて
それを今回、科学的に証明して合成薬にも使おうという事なんだと思います。
漢方薬が科学的に証明されるのは良いことなんですが
そのまま漢方薬ではダメなんでしょうかねぇ・・・。
生薬は、その固体によって成分にバラつきがあるので
もっと使い易い形にしたいって事なのでしょうか・・・。