卵巣がん転移の仕組み

2017.03.01

 国立がん研究センターと名古屋大は28日、

卵巣がんが腹膜に転移する仕組みを解明したと発表した。

がん細胞から分泌された微細な小胞「エクソソーム」が

腹膜の細胞を破壊し、転移を促していた。

論文は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載される。

 卵巣がんは自覚症状が乏しく、腹膜にばらまかれたように

転移が広がる腹膜播種(はしゅ)になった段階で見つかることが多い。

国内では毎年約1万人が発症し、約5000人が死亡しており、

研究成果が早期発見や治療法の確立につながることが期待される。

 研究グループによると、細胞はさまざまなたんぱく質やリボ核酸(RNA)

などを含むエクソソームを分泌し、他の細胞とやりとりしている。

今回の研究で、卵巣がん細胞のエクソソームが腹膜に付着して

穴を開けることが分かり、原因となる遺伝子も特定した。

 がん細胞のエクソソームは腹水にも含まれており、

観察の重要な情報となるほか、除去することで転移の予防も期待できるという。

 記者会見したがんセンター中央病院の加藤友康・婦人腫瘍科長は

「腹膜播種の制御は治療の要で、突破口を開いたと期待している」

とコメントした。

 

これは・・・ちょっと考えればそうだろうなとわかる事だと思うのですが

それを実際に解明したというのが凄いという事なのでしょう。

 

想像で思っている事と実際に確認するのでは違いますからね。

そしてそれに対する対抗策も考えられるわけで・・・

大きなことだと思います。

 

医学の進歩は日進月歩です。

 

 

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